大竹まこと ゴールデンラジオ! 『おめでとうハマカーン』
【大竹まこと ゴールデンラジオ!『おめでとう!祝優勝ハマカーン』2012年12月21日放送】
出演
大竹:苦節?12年。無冠の王者が、その無冠を返上しました。
神田:はい、ハマカーンです。
浜谷:ハマカーンです。
室井:おめでとー!
太田:日本一!日本一の漫才師!
浜谷:2012年THE MANZAI王者!ハマカーンでございます。
どん兵衛と6000枚の宝くじ、副賞の行方を気にする大竹。
宝くじは実をとって現金で6000枚分の180万貰った方がいいのでは?という話に。
神田:嘘?当たるよきっと。
浜谷:えぇ!?
大竹:どうしてそうやって希望的観測。お前の人生そんなに希望的な観測なかっただろ?これまで。
神田:いや、でも毎日楽しかったですよ、今までも。これからもずっと楽しいんだろうなと思ってやってました。
大竹:こいつはいいよなぁ、もうほんと。
浜谷:いいですよ、ほんと。
大竹:今回もお前がリラックスしてたからだもんな。
神田:これ、はい。ほんとに諦めてたんですよ。
大竹:諦めてた?
神田:決勝行けただけでラッキーと思ってたんで。
大竹:あ、それじゃもうこれは余録だと思ってたの?
神田:ほんとにそうです。ボーナス…ボーナスだと思って。
THE MANZAIの決勝、本戦サーキットで結果の良かったネタを1本目にやることに決めていたのだが…
浜谷:「じゃあ演者の方移動します」って10分前ですよ。本番始まる10分前に(神田が)急に俺の方に近づいてきて「あの1本目のネタ、あれどうする?あれでいいのかな?」って急に言いだしたの。「もう、なんだよこいつ!」と思って。「直前で言うなよ」と思って。こっち腹くくってもうこれで行くっつってんのに。でも、もうすっごい泣きそうな不安な顔してるから「何?どうしたいの?はっきり言いなよ」って言ったら「まぁ…あの、好きな方やりたいな」なんて言うから(笑)「じゃあわかったよ。2本目の、お前そっちのが好きなんだろ?」っつって。「じゃあ、もうそっちでやってやるよ」っつって。そっちに直前で変えたんす。
大竹:凄い!
浜谷:それであの結果になったんです。
神田:ほんとに1本しかできないと思ってたんです。勝てないと思ったし。だから好きな方のネタやって、悔いを残さず思い出作りしようと思って(笑)
浜谷:だ!俺はこいつの思い出作りに付き合ったんすよ。あの大事な大会を。
大竹:ていうか、それは正解…
浜谷:ま、正解だったんでしょうね。
大竹:で、神田はやっぱし最初にやった方のが…
神田:好きだったんです。
大竹:ネタが面白いと思ってたの?あっちの方が。
神田:そっちのがウケないだろうなとは思ってたんすけど。
大竹:あ、なんで?
神田:なんかあまりにも自分らが楽しみすぎてる感じなので、皆さんにお出しするような感じっていうよりは、自分らで勝手に内輪で盛り上がっちゃうようなネタだから、ウケにくいだろうなとは思ったんすけど。
大竹:なんでこいつこんなクールなんだ?
浜谷:腹立ちますね。
こんなこと言ってますがあくまで和気あいあいとしてます。
室井:でもさ、毎年毎年さ、決勝まで行くとさ、神田くんが他の組が優勝してんのにさ、嬉しそうに拍手して「おめでとう」なんつっちゃったりしてさ(笑)
浜谷:毎年ねぇ、そうですよね。ケラケラ笑って。
室井:こういう人たちがさ、優勝したらどうなるかな?と思ったらさ、ベソベソ泣いてさ。ちょっとあたしはやられちゃったよ、ほんと。泣いちゃったもん。
大竹:これでお姉ちゃんの呪縛から逃れられる。お姉ちゃんに小遣いあげろよ、もう。
ハマカーンに解散の危機はなかったのか?
大竹:だけどここまで来る、2人で別れようとかそういうのはなかったの?ケンカ。浜谷、正直に言ってみな?お前。
浜谷:いや、だから正直こういうネタのスタイルに変える3、4年前にも、もうええわと。「このままやるんだったら辞めようか?」って話はありましたね。
大竹:相方やる気あるんだかないんだか分かんないし、なぁ?
浜谷:それだったら1年間、次の1年間全く違うのでやろうと。
神田:ま、スベってもいいからっつって芸風変えようって。
浜谷:そうっすね、それが去年だったんですよ。で、それでも去年でもダメで、「もぅ〜本当にどうでもいいな!」っつって、「今年1年間、神田さん、もうあなたには何も期待しません」と。「あなたもう普段どおりやってください」と。「私思うところしゃべります」と。
神田:「好きなようにしゃべってくれ」っていう。
浜谷:それで1年やって、これになったんです。
大竹:でも俺前にも言ったけど、あれだよね。あの、「下衆の極みを乱発してるうちはまだダメだ」って言ったよね?俺は。お前に。
浜谷:そうですね。いや、言いましたね。
神田:ほんとにその通り。
大竹:「あれ言ってるうちはまだダメだぞ」と。
浜谷:ほんと今年の、ほんと序盤の方ですよ、3月4月とかに言っていただいて。
大竹:面白いけど、ギャグだからそんな長いこと続かないわけじゃない?ねえ。あの、髭男爵がいつまでもルネッサンス言ってないじゃない。
浜谷:それと一緒ですよね。
大竹:それと一緒でそんなには続かないよと。
浜谷:まあ、だからそうですよね、おっしゃるとおりだったんですよねぇ。
大竹:だから本番の中の2本目の入った時の「下衆の極み」をセンテンスの短くて投げやりなこと!ウケてもウケなくてもいいや(笑)本来ならばここでウケようと思って言うギャグだけど、ちょっと捨てたもんな?
浜谷:さらっと。その発想とかもここ1、2年の。
大竹さんに言われるまでもなく本人たちは自覚していただろうし、スタイル変更にも既に取り組んでいたとは思いますが、それでもあえて指摘してくれた、気にかけてくれていたということが大きいですよね。
大竹:いやぁ、でもレベルはかなり高かったよね。
浜谷:いやぁ、今年は高かったんじゃないすかねぇ?
大竹:ほんっとにクールに判断してハマカーンに入れられてよかったよ、俺は。
浜谷:よかったですよ、僕もAブロックで入れてもらって。
大竹:行く前ここでもう「絶対もう面白い(ネタじゃないと)…絶対入れないからな」って念押しておいたもんね。
室井:言ってた。
浜谷:大竹さん、ほんとまぁ終わったから言いますけど、ちょっとやそっと面白いのじゃ逆に入れてくれないだろうなと思って。
大竹:他とおんなじぐらいだったらね。
番組終了後の舞台上、お互い目で会話したという大竹と浜谷。
その時、神田と同じく大竹も泣いていたのでは?という話に。
神田:えぇ〜、大竹さんが泣いてたら超うれしいんですけど(笑)
大竹:なんでお前がそんなこと言う!
神田はコンビをどう考えていたのか?
大竹:お前はお姉ちゃんがいるけども、どっかで「いつまでもこれ貰ってちゃダメだな」ってのも思ってるだろうし、ただ2人の給料は、3万だとか5万だとかいう時もあったわけじゃない?1ヶ月で。そういうのもありつつ、このコンビのことについては何か思ってたの?
神田:いや、なんとかなるとしか。なんとか細々仕事を…
大竹:別れようとか(お前どうだったの ※よく聞き取れない)?
神田:いやぁ、ないですないです。だって1人で何も出来ないすもん。
一同笑う
浜谷:これはっきり言えんの凄いすよ。
大竹:なんかでも、カフェとかお姉ちゃんのお金で開いてみたいとかそういうのあったの?
神田:あぁ、たぶん商売とかも大変そうなんで(笑)
大竹:バカだな(笑)
神田:漫才やって楽しいし、今までもギリギリなんとか食えたから「あー、もうジジイになってもギリギリで生活するんだろうな」ぐらいの(笑)
大竹:お前ね、言っとくけどね、出た当時、お前ほんっとにダメだったんだよ?出た当時。
浜谷:出た当時ダメでしたよ。
大竹:凄いダメだったよね?
浜谷:はい。偉そうにツッコんでましたよ、人様のことを。
神田:頑張ってツッコミっていうものの真似事してました(笑)
浜谷:なんとなく、これ僕の勝手なかいけん(見解?)なんですけど、神田の歩んでる道の先になんとなくきたろうさんがいるような気がするんすよね。
室井:意外とじゃあいいんじゃないの?
浜谷:なんとなくきたろうさんのあの〜…高みに、ちょっと近づいてるような。
大竹:ま、そういう感じはちょっとあるかもしんないね。
神田:すげえ光栄だ。
何かつかみどころがないというか、そういうふわっとした感じは似てるかもw
大竹:でもなんか、ゴミだった神田が、なあ?
浜谷:そうですね。ちょっと使えそうなゴミに。
神田:使えそうなゴミになってきた?
大竹:取っといたらな、何か宝物になるかもしれないって。そうだよ、そういうふうに浜谷が思ったってのは大きいね。
浜谷:これは大きいですね。
大竹:これは、もうしばらくは2人でやってみようって気持ちになってるもんね。
浜谷:なってますね。
神田:あぁ、よかった。
大竹:よかったなぁ〜。
浜谷:これ他の芸人さんだったら、俺たぶん捨ててると思います。(ゴミの日の)水曜日に。
大竹:よかったなぁ、神田。
神田:去年に浜谷に「もう神田さんには何も期待しないから」って言われた時に、「あぁ、楽んなった」っていうのと同時に…
室井:違う、違う(笑)
浜谷:喜んでたんだ?(笑)
神田:それと同時に「あれ?もうちょっとしたら捨てられちゃうかな?」とも、ちょっと不安に思ったんですけど。
大竹:(ゴミが)玄関先まで行ってたね。
浜谷:玄関先まで行ってね。
神田:でも(自分が)何もしなくて怒っても、「お前がしないでいいって言ったんだろ?」ってキレ返してやろうと思ってたんで(笑)「何もしないでいいって言ったから何もしてないんだよ!」って。
室井:一緒にいたらイライラすんね(笑)
浜谷:それを僕はもうセリフに出してるだけで。
そんな神田のここ1年の頑張り、変化を褒める大竹。
大竹:「どうでもいい」って言いつつも、ちょっと、やっぱし小さな炎は心の中に残ってて。
浜谷:そうですね。残ってますね。
大竹:これ、ちょっと燃やしてから辞めたいなってのがあったんだよな?
神田:燃やしたい、で、あと辞めようとも思ってないですから(笑)思い出づくりって言いましたけど、ずーっとダラダラ続けようと思ってたんで。はい。
大竹:もう辞めろお前。
浜谷:ワハハ(笑)もういいだろ。
神田:ピークかもしんない(笑)
ハマカーンと大竹さん(あと室井さんも)で紡いできた物語が、最高の結果でひとまず完結出来たというのがとても嬉しいですよね。
参考までに、以前書いたこの2つのゴールデンラジオの記事も読んでもらえるとハマカーンと大竹さんの絆が多少は伝えられるかな?と思います。
ゴールデンラジオ12/23 - SELECTボタンとRUNボタン同時押し!
大竹まこと ゴールデンラジオ! 12/17 - SELECTボタンとRUNボタン同時押し!
2011年の時点で神田さんのキャラに着目していたのもわかります。
しかし、ハマカーンの物語はまだまだこれから!
いろいろな展開を好き勝手に想像しつつ、楽しみに見守りたいと思います。
(※もっと書いたはずなのに消えてしまったので相当手抜き記事に!)