大泉VS バナナマン『とんねるずに“憧れ負け”』

HBCラジオ大泉洋60分一本勝負 大泉VSバナナマン』 2012年3月17日放送】
過去に因縁のある(?)両者が60分語り合う。
全編面白かったんですけどとんねるずについて語っていた部分を取り上げます。


“怖い芸能人”というトークテーマ。
大泉洋は石原軍団、泉ピン子明石家さんまの名前を挙げる。
一方バナナマンは…

設楽:今この話してて一番出てきてんのはまぁとんねるずさんだね。いや、これは大泉さんも食らってる「マグロ!」っつって言った時に。
大泉:僕も、僕も、僕も怖いです(笑)
設楽:いや、とんねるずさん憧れでもありね、尊敬する先輩で。
大泉:僕らの世代は寝ても覚めてもとんねるずでしたよね。とんねるずの番組見逃したらもうね、大変だ。ビデオ借りて。
日村:ついて行けないんだから。
設楽:もう俺『バレンタインハウス』(※『ねるとん紅鯨団』のグッズショップ)とかにもグッズ買いに行ってましたからね、学生の時とか。
日村:『そろばんずく』(※86年公開のとんねるず主演映画)とかも観に行ったし。
設楽:観に行ってる、観に行ってる。大好きで。で、一緒に今仕事させてもらって超嬉しいんですけど、やっぱ怖い。どっか。だって急に突然来て「行くぞ!」とか言われたら「えぇっ!」っつって。
(大泉爆笑)
日村:そう。あのね、まともに最近ご挨拶してから仕事始まったことないすもん、俺。もうね、乗り込まれてからのスタート。
大泉:ピッカピカ光った時計なさってますけど。
日村:こうれはもう今これね、ロレックスつけてます。これも、ハワイで急に来て「買いに行くぞ!」
設楽:時計とあとスーツとか諸々合わせて日村さん今いくらぐらいだっけか?300万はもう超えてる?
日村:300じゃないぐらいはもう…スーツだって2着、モノ全部いいもんだから結果オッケーなんですよ。でも、大泉さんマグロでしょ?
設楽:あれ見て笑ったなぁ、面白かったな。
大泉:消え物ですからね、僕の。
設楽:そうそう、残らないからね。
日村:要はあれですもんね、ドラマへのね。
設楽:あれも100超え?
大泉:160万。
設楽:ブッ!(笑)
日村:結構一発のデカさは相当な、かなり上位に入ってますから。僕は114ですからこれ。
大泉:あの人達って、な、な、何なんですかね?(笑)
日村:何なのかわからない。もうね、神様なんですよ。ほんとに。憧れちゃったからこっちは。
設楽:“憧れ負け”っていう言葉があって、憧れちゃったら負けなんです。
大泉:でもなんか僕達が憧れた頃のとんねるずさんてあそこまでじゃない気する。もっとね、なんかちゃんとご自身のコントとかね、そういうことであって今もうただムチャクチャじゃないですか。もうやってくることが。
日村:ムチャクチャでっつったらね、あの頃もムチャクチャだった。
設楽:あの頃もよく考えれば俺らが見てたコントで当時ビンビンの宮沢りえさんの股間にポンとかやったりとか…
日村:いきなりキスしちゃったりとかね。
設楽:そうそう、そう!キスしちゃったり。だからあの一面は全然あって、それなんじゃないですか?
大泉:さすがにこのご時世で出来なくなったことがいっぱいある中で、出来る人にはやっていこうっていう姿勢なんですよね(笑)
日村:やっちゃうんだもん。
設楽:前もなんかスタジオのコーナーで、なんかバレーボール使って何か特技披露するっていうくだりがあったんすけど、それいきなり至近距離でノリさんが思いっきり蹴飛ばしてバァーン!ってぶつかってみたいな、もうメチャクチャなんです。やりたいことも一切やらないし、“ぶっ壊し”の美学…俺らはそこを見て超憧れてたから。
日村:だからタカさんムチャクチャと思いきや…
(一同声を揃えて)ノリさんが!
日村:実は相当ヤバいっていう。
設楽:タカさんもムチャクチャですけど。
日村:お二人ともぶっ壊す派だから!
設楽:でも怖いとはいえ一緒にいてこう嬉しさもあるからね。
日村:そこがね、勝っちゃうの。最後。
設楽:「行くぞ!」って言われたらね、やっぱり。
大泉:僕が初めて出たのは『うたばん』だったんですよね。
日村:『うたばん』なんだ。
大泉:一番最初にとんねるずさんと絡んだのが『うたばん』
日村:それでもうあの関係性を作り上げたというか。
大泉:だからやっぱり凄いですよね。その嗅覚というか。だって僕は芸人として出てないわけでしょ?「北海道から来ました」ってポンっていきなり出たわけですよ。スターダストレビューさんと。で、タカさんがそれ見てまずは髪の毛ですよね。
日村:「チリチリこの野郎」って。
設楽:チン毛。
大泉:「ライオネル・リッチーみたいだね」っていうところから…始まって。
日村:ライオネル・リッチーさんからね、チン毛じゃなくてね。
大泉:まだチン毛じゃない。やっぱ会ってどういう人かもわかんないのに突然ね「チン毛だなお前」とは言わないでしょ?「ライオネル・リッチーでしょ」っていうとっから始まって、まぁそう言われたら僕も返すわけですよね。たぶんその返しで少しずつ掴んでいかれたんですね。「あっ、こいついいんだな」みたいなことになってって、まぁ大変面白かったんですよ。それで僕も憧れの人だったんで、楽屋、帰り挨拶に行って「あのー今日はありがとうございました。なんかおいしくイジっていただきましてどうもすいません」って言ったらタカさん、僕もう忘れられないですけど「いやぁ、面白く返してくれるからやっただけだよ」みたいな。
日村:あぁ〜、嬉しい。そんなの言われたら。
大泉:その頃はね、嬉しかったんですよ。
設楽:その頃は(笑)
日村:惚れちゃうな、そんなこと言われたら。
大泉:あの頃優しかったんですよねぇ。そっから何回か出るようになってったらどんどん(笑)どんどん酷い扱いになってって。
設楽:あれでも愛情の裏返しですから。好きな人にしかやんないですからね。ああいうことはね。
大泉:大変ね、面白くなるからいいんですけどもねぇ。
設楽:でも怖さはある。
大泉:あります、そりゃ怖いです。あれもうなんだ?わかりやすく怖いですもんね、あの番組は。お金とか飛ぶわけだから。
日村:そう、怖い。あと背もデカいんですよ!勝てないんだもん何もかも。

バナナマン大泉洋とんねるずが「怖い」って、別にやる事が怖いとか人物が怖いとかそういう事じゃないんですよね。
もちろんそういう面も含むんですけどw
憧れの存在だから、自分にとってのスターだから、日村さんが言うところの“神様”だからもう存在自体が怖いっていう。
憧れちゃったら負け。“憧れ負け”って表現がとてもしっくりきます。
あと“ぶっ壊しの美学”
これもとんねるずの魅力をよく表してるなぁと思いました。